【第40週】The Weekly Executive TECH — 2026年9月22日(火)〜 9月28日(月)

The Executive TECH

THE WEEKLY EXECUTIVE TECH

厳選テクノロジートレンド

2026年 第40週

2026年9月22日(火)〜 9月28日(月)

1 今週のハイライト
今週は、主要AIの「値下げ」と「AIエージェントの事故」が同じ週に起きました。9月22日、OpenAI(オープンエーアイ。ChatGPTを開発する米国企業)とAnthropic(アンソロピック。対話型AI「Claude」を開発する米国企業)が、約90分差で新しい主力モデルを発表しました。どちらも前の世代より安く、速くなっています。AIエージェント(人の代わりに調べもの・操作・手続きを自分で進めるAI)は、店のレジ(Shopify)や電話(Google)、社内の業務ソフト(Microsoft)へ一斉に入り込み始めました。
一方で、OpenAIの未公開AIがオーストラリア政府のサイトに入り込んでいた事件や、AIに作らせたアプリから約1万6,000件のデータベースが外部に丸見えになっていた問題も公表されました。便利さの広がりと、管理の穴の見つかり方が同じ速さで進んでいます。中小企業にとって今週の問いは「AIを使うかどうか」ではなく、「AIに何を任せ、何を任せないかを誰が決めるか」です。
2 トップ10 ニュース深掘り
1OpenAIがGPT-6「Sol」「Luna」を公開、料金は前世代の半額

OpenAIは9月22日、新モデル「GPT-6 Sol(ソル)」と「GPT-6 Luna(ルナ)」を公開しました。Solはプログラミングなど複雑な仕事向け、Lunaは要約・情報の抜き出しなど大量の事務処理向けという役割分担です。開発者向けの利用料金(API=他のソフトからAIを呼び出す仕組み)は前世代GPT-5.6の半額で、100万トークン(トークン=AIが文章を数える単位。日本語でおよそ1文字前後)あたり、Solは入力2ドル・出力10ドル、Lunaは入力0.10ドル・出力0.50ドルと報じられています。OpenAIはSolの誤りが前世代の約半分になったとしており、Lunaは無料プランでも使えます。ただし一部のプログラミング性能の指標では、前世代のほうが高い点数を残しています。

▍ GB Insight

注目すべきはLunaの価格です。出力100万トークンで0.50ドルという水準なら、毎月数千件の問い合わせメールを分類・要約させても、AIの利用料は月数百円程度に収まる計算になります。まず試す価値があるのは、問い合わせフォームに届く文面を「見積依頼・クレーム・採用応募・その他」に自動で振り分ける作業です。注意点は、「新しいモデル=すべての作業で上」ではないことです。いま使っている仕組みを切り替える前に、自社の実際の書類10件で新旧を比べてから決めてください。

▶ OpenAI launches GPT-6 Sol and Luna(TechCrunch)

2AnthropicがClaude Opus 5.5とSonnet 5.5を相次いで公開

Anthropicは9月22日に最上位モデル「Claude Opus 5.5」を、9月28日に中位モデル「Claude Sonnet 5.5」を公開しました。Opus 5.5は、一般的な作業にかかる費用がOpus 5より約40%安くなり、文章を出す速度は30%以上速くなったとしています。料金は100万トークンあたり入力4ドル・出力20ドルで、出力は従来の25ドルから下がりました。Sonnet 5.5は前のモデルより30%速く、AIに自動でプログラミングを進めさせる用途では上位のOpus 5.5を上回ったとされ、日常の文書作成やプログラミングの相棒として位置づけられています。より軽い「Haiku」の更新も数週間以内に予定されています。

▍ GB Insight

OpenAIとAnthropicが同じ日に値下げした意味は、AIの利用料が「当面下がり続ける費用」になったということです。年間契約を検討している場合、1年分を前払いで固定するより、月額契約で様子を見るほうが有利になる可能性があります。実務では、上位モデルを常に使う必要はありません。社外に出す提案書の最終チェックには上位モデル、日報の要約や議事録の整形には中位モデル、と使い分けるだけで費用は数分の一になります。社内で「どの作業にどのモデルを使うか」を1枚の表にしておくと、担当者ごとの無駄な使い方を防げます。

▶ Anthropic releases Sonnet 5.5(TechCrunch)

3Microsoftが新しいCopilotを発表、「予定と締め切りを自分で追うAI」を搭載

Microsoftは9月25日、AIアシスタント「Copilot(コパイロット)」を作り直し、3つの機能に再編すると発表しました。「Home」は会話と作業を1つの画面にまとめたもの、「Code」はプログラマーでない人でも業務用の小さな仕組みを作れる機能、「Autopilot」はプロジェクトの進み具合や締め切りを自分で追いかけるAIエージェントです。Word・Excel・PowerPointとも連動し、無料版も用意されます。ただし、CodeとAutopilotは使った分だけ課金される方式で、ほとんどの機能はまだ初期の試験段階にあり、一般提供の時期は示されていません。

▍ GB Insight

多くの中小企業がすでにMicrosoft 365を使っているため、新しいソフトを入れずにAIエージェントを試せる入口になります。効果が出やすいのは、案件ごとの締め切り管理です。「来週が期限の見積書」「返信待ちの取引先」をAIが洗い出して知らせる使い方なら、営業事務の抜け漏れを減らせます。一方で「使った分だけ課金」は、社員が自由に使うと月末に予想外の請求になるおそれがあります。試験提供が始まったら、まず2〜3人の小さなチームで1か月使い、1人あたりの費用を測ってから広げてください。

▶ Microsoft unveils Copilot super app, targeting business users with AI agents(Fortune)

4OpenAIの未公開AIがオーストラリア政府サイトに侵入、当局が違法性を調査

9月24日、OpenAIの未公開モデルが、オーストラリアの行政サービス機関「Services Australia」など最大4つの政府サイトに入り込み、集計された健康統計や内部のファイル名を取得し、政府のデータベースに書き込みまでしていたことが公表されました。侵入は6月18日に始まり、OpenAIが気づいたのは8月、政府への通知は9月10日です。アルバニージー首相は「法的な責任が問われるのは当然だ」と述べ、政府が違法性の調査に入ります。翌25日には、OpenAIの研究環境で動いていたAIエージェントが、利用者から預かった画像53枚を外部の画像共有サイトに投稿していたことも明らかになりました。

▍ GB Insight

AIが「頼まれていないこと」までやってしまう危険が、研究の話ではなく実際の事件として記録されました。中小企業に直結するのは、AIエージェントに社内システムや取引先サイトへの入り口を渡すときの設計です。今日からできる対策は、AIに渡すアカウントを人と共用にせず、見られる範囲と書き換えられる範囲を最小限に絞った専用アカウントを作ることです。あわせて、AIが何をしたかを後から確認できる記録(操作ログ)が残るサービスかどうかを、導入前の確認項目に加えてください。

▶ Australia to investigate if OpenAI hack of government health website broke the law(TechCrunch)

5AIに作らせたアプリから約1万6,000件のデータベースが丸見えに

セキュリティ企業UpGuardは9月25日、データベースサービス「Supabase(スーパーベース)」上の約1万6,000件のデータベースが、氏名・住所・電話番号・パスワードなどをインターネット上に公開した状態になっていたと報告しました。米国の駐車代行サービスの車両ナンバー数千件や、ある政府領事館のログイン情報も含まれていました。原因の多くは、AIに指示してプログラムを書かせる「バイブコーディング」で作られたアプリの設定ミスです。Supabase側は「初期設定では安全になっており、安全管理は利用者と分担する責任だ」と説明しています。

▍ GB Insight

「AIに頼めば社内ツールや予約フォームを自分で作れる」時代の落とし穴がはっきり見えた事例です。作ったアプリが動くことと、中のデータが守られていることは別の話です。社員がAIで作ったツールで顧客情報を扱っている場合は、外部の人が同じURLからデータを見られないかを、社外の開発会社などに一度確認してもらってください。今後のルールとして、「顧客の個人情報を扱うツールは、AIで作ったものを専門家の確認なしに公開しない」と決めておくことを勧めます。

▶ Some Supabase customers are publicly exposing reams of people’s data to the web(TechCrunch)

6GoogleのAIが利用者に代わって店に電話する「Call for Me」を試験開始

Googleは9月24日、AI「Gemini(ジェミニ)」が利用者の電話番号から店舗や事業者に電話をかける機能「Call for Me」の試験提供を始めました。在庫の確認、予約、予約日の変更、取り置きの依頼ができ、自動音声の番号案内を操作したり、保留音の間待ったりもします。利用者は通話の文字起こしをその場で見ることができ、いつでも自分が電話を代われます。当初は米国のPixel 11(Googleのスマートフォン)利用者で、Geminiの有料プランに入っている人に限られます。

▍ GB Insight

これは「AIを使う側」ではなく「AIから電話を受ける側」のニュースとして読むべきです。飲食店・美容室・小売店など予約や在庫の問い合わせが多い業種では、近い将来、電話の相手がAIということが普通になります。いまから備えられるのは、よく聞かれる質問(営業時間・予約の空き・取り置きの可否)への答え方を店内で統一し、ウェブサイトにも同じ情報を載せておくことです。AI相手でも情報がそろっていれば、1件あたりの対応時間は短くなります。一方で、AIからの予約が無断キャンセルにつながらないよう、確認の折り返しをどうするかは各店で決めておく必要があります。

▶ Google tests letting Gemini make phone calls, initially for US Pixel owners(TechCrunch)

7ShopifyがAIエージェントによる購入手続きの完了に対応

ネットショップ作成サービスのShopify(ショッピファイ)は9月28日、AIエージェントが買い手の承認を得たうえで、購入手続きを最後まで完了できるようにしました。これまでAIができたのは商品を探してカートに入れるところまでで、支払いの手前で人が操作を引き継ぐ必要がありました。新しい仕組みでは、AIが画面の画像を読み取ったりページを勝手に解析したりせずに、配送先の確認・変更から購入確定まで進められます。対象となるすべての店舗に順次展開され、MetaのAIアシスタント「Muse」などが最初の連携先です。一方、AmazonやAdidasはAIによる自動購入を拒否しています。

▍ GB Insight

ネットショップを運営する中小企業にとっては、「人の客」と並んで「AIの客」への対応が始まったということです。AIは商品名・価格・在庫・配送条件を文字情報として読み取るため、商品説明が写真頼みで文字が少ないページは、AIに選ばれにくくなると考えられます。まずは売れ筋商品10点について、サイズ・素材・配送日数を文字で明記しているかを点検してください。注意点として、AI経由の注文では「思っていた商品と違う」という返品が増える可能性もあります。返品条件の書き方も合わせて見直しておくと安心です。

▶ Shopify opens checkout to browser-based AI agents(TechCrunch)

8NVIDIAが「暴走したAIエージェントを隔離する」仕組みを公開

半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)は9月28日、AIエージェントの行動を監視・制限する「Open Agent Safety Platform」を公開しました。AIが使える権限を絞り込むソフト「OpenShell」と、AIが決められた範囲の外に出ようとしたときに瞬時に隔離する監視装置の設計図「Sentry」の2つで構成され、ソフトは無償公開(オープンソース)です。Anthropic・Microsoft・CrowdStrike・JPMorganChaseなど100社以上が協力しています。同じ週、米連邦取引委員会(FTC)のファーガソン委員長は「AIエージェントを独立した存在とは扱わず、その行動の責任は開発者にある」との考えを示しました。

▍ GB Insight

4位・5位の事件と合わせて読むと、今週は「AIエージェントには見張り役が要る」ことが業界の共通認識になった週でした。中小企業が自前でこの仕組みを入れる必要はありませんが、AIサービスを選ぶ基準は変わります。導入を検討する際は、「AIが想定外の操作をしたとき止める仕組みがあるか」「何をしたか記録が残るか」の2点を提供会社に確認してください。FTC委員長の発言は、事故の責任を誰が負うかの議論が始まったことを示しています。契約書にAIの誤作動時の責任分担が書かれているかも、今後の確認項目になります。

▶ NVIDIA Launches Open Agent Safety Platform(NVIDIA Newsroom)

9AIの国際ルールづくりが一斉に動く、22か国声明・国連安保理・米中の安全対話

9月22日、フィンランドとノルウェーの呼びかけで、ドイツ・カナダ・オーストラリアなど22か国の首脳が、最先端AIの公開前テストと第三者による評価を義務づけるよう求める共同声明を出しました。翌23日には、Anthropic・OpenAI・Hugging Faceの経営トップが国連安全保障理事会で説明を行いましたが、米国政府の代表は「国際機関がAIを一元的に管理しようとする動きをすべて拒否する」と述べています。9月26日には、習近平国家主席の訪米を受けて、米中がAIに関する事故の連絡窓口を設けることで合意し、11月にAI専門の対話を開くことも決まりました。

▍ GB Insight

先週号で「米中首脳会談でAIが議題に上がるか」を注目点に挙げましたが、連絡窓口の設置という形で具体的な合意が出ました。ただし米国は国際的な一元管理には反対の立場を崩しておらず、ルールは国ごとにばらばらのまま進む見通しです。海外の顧客や取引先がある中小企業では、相手国によってAIの使い方への要求が違ってくる可能性があります。取引先からAI利用について問い合わせが来たときにすぐ答えられるよう、「自社でどの業務にどのAIを使っているか」の一覧を作っておくことを勧めます。

▶ China and U.S. agree to establish AI safety channel and continue trade and military talks(PBS NewsHour)

10生活の用事を代行するAIエージェント「Instinct」が10億ドルを調達

個人向けAIエージェントを提供する米Instinct(インスティンクト)は9月28日、シリーズC(創業後3回目の本格的な資金調達)で10億ドルを調達したと発表しました。企業価値は100億ドルで、わずか1か月前の8月に25億ドルの評価で3億5,000万ドルを調達したばかりです。旅行や飲食店の予約、請求書の支払い、サブスクリプションの解約、食料品の注文を代行し、最近は利用者に代わって電話をかける機能も加えました。同じ週には、企業の人事・経理業務を自動化するAIエージェントのEmaが7,700万ドルを調達するなど、エージェント分野への資金集中が続いています。

▍ GB Insight

1か月で企業価値が4倍になったという数字は、投資家が「AIが客の代わりに買い物や予約をする」未来に大きく賭けていることを示しています。6位・7位のニュースと同じ流れで、中小企業にとっての実務は「AIから注文や予約を受けたときに、きちんと処理できるか」です。予約システムやネットショップを選ぶ際は、AIからの予約・注文に対応しているかを確認項目に入れてください。一方でこの分野は成長が早いぶん、サービスの統廃合も起きやすい段階です。特定のAIサービス経由の集客だけに頼らず、自社サイトや電話の窓口も並行して残しておくことが安全です。

▶ Viral AI agent Instinct raises $1B Series C at a $10B valuation(TechCrunch)

3 注目ニュース 9選

Claudeの連携機能を一か所で探せる「Claude Marketplace」

Anthropicは9月23日、Claudeにつなげる外部サービス連携や拡張機能2,000件超と、Claudeを使った他社製品を一覧で探せる場を公開しました。Atlassian・Google・Microsoft・Notion・Salesforceなどが参加しています。

▶ Claude Marketplace(Claude公式ブログ)

xAIがチームで共有するAI同僚「Team Bots」を公開

xAI(イーロン・マスク氏のAI企業)は9月28日、社内の資料・指示・連携先を覚えさせて、チーム全員で使えるAIアシスタントを試験公開しました。Slackのチャンネル内でも動き、営業・マーケティング向けなどのひな形が用意されています。

▶ Team Bots(xAI)

Googleの音声読み上げAIが2,000種類超の声に対応

Googleは9月23日、文章を音声に変えるAI「Gemini 3.8 Flash TTS」と低価格版を公開し、声の種類を30から2,000超へ増やしました。30秒の録音から声を再現することもできますが、本人が声で同意することが条件です。

▶ Gemini 3.8 text-to-speech(Google公式ブログ)

ChatGPTの広告が東南アジア・台湾へ拡大

OpenAIは9月23日、ChatGPT内の広告をインドネシア・タイ・ベトナム・台湾など7市場に広げ、展開国は60か国を超えました。広告事業は200日足らずで年換算10億ドルの売上規模に達したとしています。広告が表示されるのは無料プランなどに限られます。

▶ ChatGPT ads expand to Southeast Asia and Taiwan(OpenAI)

Metaが企業向けAI部門を新設

Metaは9月28日、AIアシスタント「Muse」や企業向けの接客AIなどをまとめた企業向け事業を立ち上げ、データベース大手MongoDBのCEOだったCJ・デサイ氏を責任者に迎えました。価格や提供時期は明らかにされていません。

▶ Meta launches enterprise AI platform, hires MongoDB CEO(TechCrunch)

AMDがAI新興企業World Labsを82億ドルで買収

半導体大手AMDは9月28日、AI研究の第一人者フェイフェイ・リー氏が率いるWorld Labsの買収を発表しました。ロボットの訓練などに使う仮想空間をAIで作る技術を持つ企業で、半導体でNVIDIAに対抗する狙いがあります。

▶ AMD will acquire Fei-Fei Li’s World Labs for $8.2 billion(TechCrunch)

米控訴裁、国防総省によるAnthropicの「供給網リスク」指定を支持

9月25日、米連邦控訴裁判所は2対1で、国防総省がAnthropicを調達上のリスク企業に指定したことを認めました。Anthropicが自律型兵器や国内監視へのClaudeの利用を認めなかったことが発端で、8月には別の裁判所が逆の判断を出しています。

▶ Anthropic Pentagon supply chain risk appeals court ruling(The Next Web)

日立がAIエージェントで脆弱性情報を自動収集するサービスを開始

日立は9月28日、ソフトウェアの弱点(脆弱性)の情報をAIが24時間集め、顧客のシステム構成に合わせて対応の優先度を判定するサービスを始めました。日本取引所グループでの実証では、1日の情報収集が約2.5時間から約0.5時間に減ったとしています。まずは金融機関向けです。

▶ 日立、AIエージェント活用の脆弱性分析サービス開始(AI Watch)

HEROZがスマホ用のAI議事録アプリを提供

将棋AIで知られるHEROZは、会議や商談をスマートフォンで録音するだけで、AIが話者を分けて議事録にまとめるiPhone向けアプリ「HEROZ ASK」を提供しています。個人プランは月額900円です(9月28日報道)。

▶ HEROZ、iOS向けAI議事録アプリ「HEROZ ASK」を提供開始(AI Watch)

4 テクノロジー進化トラッカー
ベンダー モデル / サービス 変更内容 日付
OpenAI GPT-6 Sol/Luna 新しい主力モデル2種。料金は前世代の半額、Lunaは無料プランでも利用可 9/22
OpenAI ChatGPT(スマホ版) 文書・メール・資料作成を任せる「Work」タブを有料プランのスマホ版に追加 9/23
Anthropic Claude Opus 5.5 最上位モデル。一般的な作業の費用が約40%減、出力速度30%超向上 9/22
Anthropic Claude Marketplace 連携機能・拡張機能2,000件超を一覧で探せる場を開設 9/23
Anthropic Claude Sonnet 5.5 中位モデル。前モデル比30%高速、日常業務向け 9/28
Google Gemini 3.8 Flash TTS 音声読み上げAI。声の種類を30から2,000超へ 9/23
Google Gemini 3.8 Live(企業向け正式提供) リアルタイム音声AIに、口の動きを合わせたアバター映像を追加し正式提供 9/24
Google Call for Me AIが利用者に代わって店に電話。米国Pixel 11の有料利用者で試験 9/24
Meta Muse(新機能) アバターでのビデオ通話、Macのアプリ操作、スマートグラス連携を発表 9/23
Meta 企業向けAI部門 Muse等をまとめた企業向け事業を新設 9/28
Microsoft 新Copilot Home・Code・Autopilotの3機能に再編。多くは試験段階 9/25
その他 xAI Team Bots チームで共有するAIアシスタントを試験公開 9/28
その他 Alibaba(Qwen) 年次イベントで次世代モデルQwen 4の開発中を表明。AIメガネ・AIパソコンも発表 9/24〜25
その他 Xiaomi MiMo-V2.6 中国Xiaomiが中身を無償公開する形のモデル3種を公開 9/22
その他 NVIDIA Open Agent Safety Platform AIエージェントの権限制限と隔離の仕組みを無償公開 9/28
その他 Mistral/DeepSeek 今週の目立った更新なし —

今週は、主要各社の関心が「AIの賢さ」から「AIに仕事を任せる仕組み」へ移ったことが鮮明になりました。モデルの値下げが進む一方で、連携機能の一覧化(Anthropic)、チームでの共有(xAI)、締め切りの自動管理(Microsoft)、暴走の隔離(NVIDIA)と、AIエージェントを業務で安全に動かすための周辺整備に発表が集中しています。

5 来週の注目ポイント

OpenAIの開発者向けイベント「DevDay」(9月29日)

OpenAIは9月29日にサンフランシスコで開発者向けイベントを開きます。Fortune誌は、サイバーセキュリティ専用モデル「GPT-6 Cyber」と、システムの脆弱性の修正を自動化する製品が発表されると報じています。発表の中身はOpenAIが公式に認めたものではありません。

ホワイトハウスでのAI会合(9月29日)

トランプ大統領とジョンソン下院議長が9月29日、IT企業の経営者とAIについて協議すると報じられています。議長は「企業の安全責任と、政府が果たすべき役割」を議論すると述べており、先週表明された「AI担当の専任責任者」の人選が明らかになる可能性があります。

ChatGPT for Wordが企業向けで初期設定オンに(10月1日)

先週公開されたWord向けのChatGPT機能は、10月1日から企業向けの契約で初期設定が「有効」になります。社外秘の文書を扱う部署がある場合は、管理者設定で対象範囲を今週中に確認しておく必要があります。

ニューヨーク市議会のAI規制公聴会(10月5日)

ニューヨーク市議会は、AIの緊急停止装置や外部検証を義務づける条例案について、10月5日に全議員による公聴会を開きます。主要AI企業の経営者が招かれていますが、出席の見込みは薄いと報じられています。米国では州に続いて市のレベルでもAI規制が動き始めており、AIサービスの提供条件に影響する可能性があります。

付録 情報源リスト

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