「AIに何を入力すればいいのかわからない」
Geminiを使ってみたものの、思ったような回答が返ってこない——そんな経験はありませんか。実は、AIへの指示の出し方(プロンプト)にはコツがあります。
Googleが推奨するプロンプト設計の基本は、「タスク」「コンテキスト」「フォーマット」の3要素を明確にすること。この3つを押さえるだけで、出力の精度は大きく変わります。
この記事では、中小企業の日常業務ですぐ使えるGeminiプロンプトを5つ、コピペで使えるテンプレート付きで紹介します。
プロンプト設計の基本:3つの要素
タスク — Geminiに「何をしてほしいか」を具体的に伝えます。「要約してください」よりも「箇条書きで5項目にまとめてください」のほうが、的確な回答が返ってきます。
コンテキスト — 指示の背景や状況を伝えます。誰に向けた文書か、何の目的か、どんな業界・場面かといった情報があると、回答の精度が格段に上がります。
フォーマット — 出力の形式を指定します。「表形式で」「300字以内で」「敬語で」など、見た目や長さを明示すると、そのまま使える出力になりやすくなります。
プロンプト1:メールスレッドの要約
長いメールのやり取りを確認する時間がないとき、Geminiに要点だけ抜き出してもらいましょう。
以下のメールスレッドの内容を読み取り、次の3点を箇条書きで整理してください。
・議論の経緯(時系列で3〜5行)
・決定事項
・未解決の論点(あれば)
対象:社内メンバー間のやり取り。経営者向けに簡潔にまとめてください。
[ここにメール本文を貼り付け]
ポイントは「何を抽出するか」を具体的に指定することです。「要約して」だけだと、どこに焦点を当てるかがAI任せになってしまいます。
プロンプト2:週次報告書の下書き
毎週の報告書作成は定型的な作業の代表格です。必要な情報を箇条書きで渡すだけで、報告書の体裁に整えてくれます。
以下の情報をもとに、上司向けの週次報告書を作成してください。
【今週の実績】
・新規問い合わせ:5件
・商談:3件(うち1件は見積もり提出済み)
・既存顧客フォロー:A社、B社に訪問
【来週の予定】
・C社への提案書作成
・展示会の準備
形式:ビジネス文書。800字程度。「ですます調」で。
冒頭に3行の要約を入れてください。
箇条書きのメモを渡すだけで整った文書になるのが、Geminiの強みです。生成後に自分の言葉で微調整することが大切です。
プロンプト3:会議の議事録作成
会議の録音データやメモから議事録を作るのは、地味ですが時間のかかる作業です。Geminiに下書きを任せましょう。
以下は会議のメモ(または文字起こし)です。
ビジネス文書として共有できる議事録形式に整形してください。
出力形式:
・会議名、日時、参加者
・議題ごとの要点(箇条書き)
・決定事項
・アクションアイテム(担当者・期限があれば含む)
[ここに会議メモや文字起こしを貼り付け]
Google Meetの「Take notes for me」機能と組み合わせると、会議メモの取得から整形までの流れがスムーズになります。
プロンプト4:企画書の骨子作成
新しい施策やプロジェクトの企画書は、白紙から書き始めるのが一番大変です。まずGeminiに骨子を作ってもらい、そこに肉付けしていく方法が効率的です。
以下の条件で、社内向け企画書の骨子を作成してください。
企画名:[例:社内DX推進プロジェクト]
目的:[例:業務効率化とペーパーレス化の推進]
対象:[例:全社員(約30名)]
予算感:[例:年間100万円以内]
期間:[例:6ヶ月]
出力形式:
1. 背景と課題
2. 目的・ゴール
3. 施策の概要(3〜5項目)
4. スケジュール(月単位)
5. 概算費用
6. 期待される効果
各セクション3〜5行で簡潔にまとめてください。
Geminiが出した骨子を土台にして、自社の事情を加えていけば、ゼロから書くよりはるかに早く仕上がります。
プロンプト5:お断りメールの作成
ビジネスメールの中でも、断りの文面は気を使います。Geminiに下書きを任せると、丁寧かつ角の立たない文面をすぐに用意できます。
以下の状況で、取引先にお断りのメールを作成してください。
状況:先方から見積もり依頼をいただいたが、現在のリソースでは対応が難しいため辞退する。
関係性:過去に取引実績があり、今後もお付き合いを続けたい相手。
トーン:丁寧で、将来の可能性を残す表現にしてください。
形式:ビジネスメール。件名も含めて出力してください。
「トーン」と「関係性」を伝えるのがコツです。同じ「お断り」でも、初めての相手と長年の取引先では書き方が変わります。その背景を伝えるだけで、Geminiは適切なニュアンスの文面を生成してくれます。
もっと使いこなすために:Gemsの活用
同じ種類のプロンプトを何度も使うなら、Geminiの「Gems(ジェムズ)」機能が便利です。よく使うプロンプトの設定(役割・トーン・出力形式など)をまとめて保存できるカスタムAI機能で、作成にプログラミングの知識は不要です。
まとめ
プロンプト設計の基本は「タスク」「コンテキスト」「フォーマット」の3要素を明確にすること。大切なのは、AIの出力をそのまま使うのではなく、「たたき台」として活用すること。
まずは今日の業務で1つ試してみてください。「報告書を書かなきゃ」と思ったとき、白紙のドキュメントを開く代わりに、Geminiにプロンプトを投げてみる——それだけで、仕事の進め方が変わるはずです。
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